バイナリーオプションで利益を求め続けるには、運だけでなく、しっかりしたデータ分析が必要です。
なぜなら、バイナリーオプションでなんとなく取引をしても利益が出ないところか、いつまでたっても勝てないからです。
そこで、今回はバイナリーオプションでなぜテクニカル分析を必要とするのか?利用するメリットと、導入方法を中心に解説します。
- テクニカル分析の重要性
- テクニカル分析を使うメリット
- 導入方法
- 練習方法
まずは、バイナリーオプションにおけるテクニカル分析の重要性から紹介します。
バイナリーオプションではテクニカル分析で勝敗が決まる
バイナリーオプションは、基本的に取引したい金融商品を選び、2択で決めるルールがあります。その為、勝率は適当に取引をしても50%。
つまり10回取引したら5回は成功するのではという確率です。
しかし、今言った数字は、利益を求めていくにはあまりにもお粗末で、いつまでたっても思った以上の収益を得ることはできません。
そこで重要なのが、バイナリーオプションでなるべく負けない為に、細かくデータ分析をすることにあります。
テクニカル分析を利用することで、過去のデータやリアルタイムで行われているやり取りで、次にどういった取引が行われるのかグラフで見ることができます。つまり、可視化して次の傾向を調べることができるので、いかに負けずにできるのか、テクニカル分析をマスターすることで戦略を練ることができるのです。
テクニカル分析で勝率が上がる理由
なぜテクニカル分析を行うと勝率が上がるかというと、
テクニカル分析とは「過去チャートの値動きのパターンから相場の先行きを予想するもの」だからです。
ですから、過去のチャートを分析して「~~のようなパターンの時は??%の確率で価格が反発する!」といったように統計上の根拠を持って取引ができることになります。そのためおのずと勝率は上がります。
テクニカル分析とは?
そして、そもそも、テクニカル分析とは何なのかについてです。
テクニカル分析とはチャートから、過去の価格チャートから、次の値動きを読むことで、今後の値動きを予測する手法です。例えば、ローソク足と期間の異なる道平均線(MA)を組み合わせることでトレンドの変化をつかみ、売買シグナルとして利用します。そして、その分析に用いられる指標を「テクニカル指標」と呼びます。
テクニカル分析の基本
まず、バイナリーオプションではテクニカル分析に必要な環境を整える必要があります。
最低限揃えて欲しいのは、以下の3つ。
- パソコンまたはスマホ
- インターネット環境
- FX会社から提供されているMT4、MT5ツール
また、MT4ツールでも会社によって、バイナリーオプション業者で実際に取引するチャートとズレていることもあります。
正確に分析する為にも、提供元が一緒のMT4ツールを使うのがおすすめです。
テクニカル分析で出てくる専門用語はしっかり覚えておこう
テクニカル分析を説明する上で、専門用語が沢山出てきますので、予めどういったワードが出るのか紹介します。
- 相場(レート)
- チャート
- ローソク足
- オシレーター
- インジケーター
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- トレンド
- エントリールール
- エントリーポイント
今紹介した用語の詳細は以下のボタンにて詳しく解説しています。↓
テクニカルチャートの見方について
テクニカル分析では、チャートを読む力が必要になります。
チャートの見方は以下の図の通り。
下の画像が実際の分析ツール画面になります。
基本はどのFX会社の分析ツールも同じです。
テクニカル分析は取引する期間でやり方が変わる
一定期間分析する場合、基本的には短期、中期、長期の3つに分類して判断します。
バイナリーオプションの場合は、期間がだいたい以下の表の通り。
期間 | 時間 |
---|---|
短期 | 1分、15分、30分 |
中期 | 1時間、1日 |
長期 | 数日、1週間 |
期間 | ローソク足 |
---|---|
1分から1時間 | 1分足、5分足 15分足 |
1時間から1日 | 30分足、60分足 1日足 |
そして、テクニカル分析で取引す際には、期間によって、取引をする手段が変わります。
期間 | 主な手段 | 意味 |
---|---|---|
短期 | スキャルピング | 数秒から数分単位で取引を何回も行うこと |
中期 | デイトレード | 数分から数時間単位で取引を2回位行うこと |
長期 | スイングトレード | 数日数週間単位で1回の取引を行うこと |
バイナリーオプションでは、主に短期取引が多いのでスキャルピングという手法を使うことが多いです。ただし、初心者には難しいと言われているので、テクニカル分析で読む力が身につくまでは、利用しないのがおすすめです。
テクニカル分析にはカテゴリーが存在する
テクニカル分析には大きく分けて時系列と非時系列のカテゴリーが存在します。
バイナリーオプションでは、時系列の分類にあたる以下の2つの系統化されたインジケーター(指標)で取引をするタイミングを測ります。
- トレンド系
- オシレーター系
今紹介した2つの指標はバイナリーオプションで分析する際に必要なります。知っておくことで、どのような場面で利用すると良いのか理解することもできますので、より深く説明致します。
トレンド系のテクニカル分析について
金融市場における売買の流れを指標で表すインジケーターのことで、ローソク足やボリンジャーバンド、移動平均線が代表的です。
- ローソク足
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- パラボリック
- 酒田五法
など
バイナリーオプションでは、上昇トレンドや下降トレンドの勢いを可視化して見るために、利用されることが多いです。
移動平均線
テクニカル指標の中でも移動平均線はとくに有名で、使用しているトレーダーが多いです。
移動平均線とは、ある一定期間(5日、25日、13週、26週など)における株価の終値を平均して算出した数値を線で結んだものです。短期の移動平均線と長期の移動平均線の関係を見たり、ローソク足と移動平均線を並べて表示し、将来の株価動向予想の参考として利用することが多いのが特徴です。移動平均線は一定期間の平均価格を計算し、算出した平均値を連続させて、相場の方向性を見やすくしたもので、初心者の方でも理解しやすくなっています。
一目均衡表
一目均衡表はとは昭和初期に生み出されたテクニカル指標で、トレンドの方向性を見定めたり相場の強さを判断したりする為に用いられています。和製テクニカル指標の一つで特徴的な「雲」という抵抗帯があります。一般的にローソク足と合わせて使用し、5本の補助線があります。
- 転換線
- 基準線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
先行スパン1と先行スパン2の間が抵抗帯である「雲」となっており、この抵抗帯が厚ければ突破はしづらく薄ければ価格変動の前兆と予測することができます。「雲」と呼ばれる領域に着目するのが典型的な例です。一般に転換線が基準線を下から上に突き抜けている場合は「好転」(買いシグナル)、逆に転換線が基準線を上から下に突き抜けている場合は「逆転」(売りシグナル)となります。また遅行線がローソク足を下から上に突き抜けたら買いのシグナルで、遅行線がローソク足を上から下に突き抜けると売りシグナルとなります。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で計算された上下の価格帯(バンド)を示したものです。この価格帯は相場のボラティリティー(価格変動の度合い)によって大きさが変化するもので、±1σ標準偏差内で動く確率は68.3%、±2σ標準偏差内で動く確率は95.4%とされています。バンドが拡大傾向にあれば値動きが大きくなっている傾向にあり、縮小傾向であれば値動きは小さくなっている傾向にあります。ローソク足が±2σを抜けたタイミングで逆張りして戻りを短期で狙うスキャルピング手法で使われるほか、バンドが縮小から拡大傾向にあるタイミングでローソク足が終値で+2σを越えた段階で順張りする(バンドウォーク)を狙うことも可能です。
酒田五法
酒田五法とは、古い歴史を持つローソク足を用いたテクニカル分析方法。日本古来の分析方法として有名です。酒田五法にも数多くのパターンがあります。
- 三山・三尊
- 三川・逆三尊
- 三空
- 三平
- 三法
酒田五法は基本的に上記の5つで構成されています。
オシレーター系のテクニカル分析について
オシレーター系の場合は、トレンドとは別に、金融市場における買いと売りの大きさを判断する為に、利用することが多いです。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
など
為替が買われすぎていたり、売られすぎた時の転換サインを見抜抜いて戦略を立てるのに向いています。
RSI
RSIとは相対力指数とも呼ばれており、買われすぎ・売られすぎが指数化されたもので、一定期間の相場の「値上がり幅」と「値下がり幅」を基に算出されます。数値は0~100で示され、一般的に70%~80%を超えると買われ過ぎ、逆に20%~30%を下回ると売られ過ぎで反転のサインとされています。逆張りトレードの参考指標として使われることが多く、持ち合い相場(レンジ相場)で有効に機能しやすいです。逆に相場に強い勢いがあってトレンドが出ている場合は逆張りのポイントでも機能しない場合があるため注意が必要です。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは持ち合い相場(レンジ相場)で、一定期間の高値と安値を元にして現在の価格が買われすぎなのか売られすぎなのかを判断するテクニカル指標です。動きの速い%K(パーセントK)ラインと動きの緩やかな%D(パーセントD)ラインの2つがあります。%Kラインが75%を超す水準では買われすぎで、逆に%Kラインが25%を下回る水準では売られすぎとなります。また、売買の目安として%Kラインが%Dラインを上抜けたら買いシグナル、%Kラインが%Dラインを下抜けたら売りシグナルです。ストキャスティクスは感応度が高いためダマシも発生しやすく、感応度を抑えたスローストキャスティクスを用いるトレーダーも多いです
MACD
MACDは移動平均収束拡散手法とも呼ばれており、「マックデイー」と読みます。移動平均線を発展させてより精度を高めるために開発されたテクニカル指標で、短期の移動平均線と中期の移動平均線の差によって算出されます。MACDラインとシグナルラインの2本があり、MACDラインが0よりも上にあるときは上昇トレンドで、反対に、0よりも下にあるときは下降トレンドになります。またMACDとシグナルラインのゴールデンクロス・デッドクロスで相場の転換点を捉えることも可能で比較的使いやすいテクニカル指標です。
テクニカル分析のメリットデメリット
メリット
- 簡単に売買ポイントを算出できる
- 売買の水準が分かりやすい
- 機関投資家と同じスタート位置
簡単に売買ポイントを算出できる
テクニカル分析は、経験の少ない方でも比較的簡単に売買のポイントを算出できます。手法は様々ですが、計算方法が決まっていることが多いため、その式に当てはめることで簡単に売買の水準を求めることが可能なのです。複雑な分析するをする必要も全くありません。
売買の水準が分かりやすい
テクニカル分析には過去の価格推移をあらわすチャートが用いられますので、過去の推移から現在の水準や、大きなトレンドなどを視覚的に判断がしやすい傾向にあります。
機関投資家と同じスタート
テクニカル分析を用いる場合、株価等のデータは公開済みのため情報量や内容は機関投資家と全く同じです。つまり、機関投資家と同じスタートラインに立ってから、戦うことができます。
デメリット
- 臨機応変に対応不可能
- 分析者によって結果が異なる可能性あり
- 分析方法が複数あるため混乱する
- 時には大損も?
- 必勝法ではない
臨機応変に対応不可能
テクニカル分析は過去の値動きに基づいた分析手法なので、必ずしも分析結果どおりの値動きをするとは限りません。過去に事例のないことが突発的に起こった場合、チャートの急変に巻き込まれてしまう可能性があります。
分析者によって結果が異なる可能性あり
エリオットウェーブのようなチャート分析をする場合、分析者によって結果が異なることがあります。明確な公式があるわけではなく、人それぞれで分析方法が変わるためです。そのため、他者の分析を鵜呑みにすることは危険です。
※エリオットウェーブ → 相場にはパターンがあり、一定のサイクルを描きながら繰り返すという理論
分析方法が複数あるため混乱する
チャートの分析方法は、トレンド系とオシレーター系(揺れ幅の分析)があります。それらは、それぞれ、計算方法や手法が異なります。分析手法が複数あるため、その時々により適した分析が異なってしまうことがデメリットと言えます。
時には大損も?
テクニカル分析は、価格を重点に置くため、PERなどのファンダメンタル情報が無視されます。そのため、株価が下落に転じるとPERの適正水準まで株価が下落するリスクが高く、その結果損失が膨らむ可能性が十分にあるのです。
※PER → 一株あたり純利益に対する株価の倍率
必勝法ではない
チャート分析をメインとする市場参加者は短期売買が中心です。ゼロサムゲームの色彩が濃い短期売買。そのため、常に勝てるわけではありません。
※ゼロサムゲーム → 参加者の全員の損益の総額がゼロ
バイナリーオプションでテクニカル分析をするならまずダウ理論をマスターしよう
テクニカル分析で必要な用語や見方を覚えた後は、基本中の基本であるダウ理論をマスターしてください。
理由は、テクニカル分析の見方だけでなく、考え方を覚えておくことで、バイナリーオプション取引の流れが大体わかってくるようになるからです。
特にバイナリーオプションで応用する場合は、ダウ理論の基本理念をもとに分析していくのがおすすめです。
ダウ理論の基本理念は6つ。
- 商品価格はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 価格は相互に確認する必要がある
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナル(サイン)が出るまで継続する
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
商品価格はすべて事象を織り込む
市場価格は需給バランスで決まるため、ファンダメンタルズなど、あらゆる情報が結局は織り込まれてしまうというという意味です
トレンドには3種類ある
トレンドには上昇トレンドと下落トレンドがあり、期間の長さから、長期(1年から数年)、中期(3週間から3カ月)、短期(3週間未満)に大別される
価格は相互に確認する必要がある
❸でそれぞれのトレンドには、第1段階の先行期(先行投資家が仕込む時期で動きが緩やか)、第2段階の追随期(上昇銘柄に追随買いが入り急激な価格変動)、第3段階の利食い期(一般投資家も参加し始めるが、先行期に買った投資家は売り抜ける)があります。
トレンドは出来高でも確認されなければならない
ひとつの指標だけではなく、複数の指標が同じ方向性を示すことでトレンドに確信が持てます。
トレンドは明確な転換シグナル(サイン)が出るまで継続する
上昇局面では出来高が増加し、下降局面では出来高が減少することを示しています。
トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
市場トレンドは明確な転換シグナルが現れるまで継続するという意味です。古い理論ですが、現在でもテクニカル分析をする際の基本中の基本とされています。
上記の6つで、「上昇トレンドも下落トレンドも継続する」という考え方がベースになっており、現在でもテクニカル分析のバイブル的理論とされています。
上記6つを簡単に要約すると、
- 商品価格は経済や投資家の心理などで変動する
- トレンドは数秒、数分、数時間、1日と時間ごとに分類ができる
- トレンドを見るときは数秒、数分、数時間ごとに分類して分析する
- リアルタイムでの為替取引で上昇、上昇、横這いになっている流れを見つける
- 価格は関連のある商品も合わせて分析する必要がある
- トレンドが転換するポイント(サイン)を見つける
と、いった感じです。今紹介した基本理念を知っておくと、運任せの取引よりも市場を広い視点で分析することができるので失敗するリスクはかなり減ります。
また、今言ったダウ理論をもとにテクニカル分析のインジケーターを使うことで、ダマシにあう確率も減ります。
最後はテクニカル分析を使ってバイナリーオプションの練習をしよう
テクニカル分析は100%当たるという便利アイテムではなく、あくまでタイミングよく取引する為の道具にすぎません。
しかし、使い方によっては、勝率50%から徐々に上がって、利益獲得に繋がります。その為には、テクニカル分析の使い方を知るだけでなく、自分なりに裁量を見つけて分析していくのが近道です。
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